2007年03月13日

ママがヘルパー(3)


2006年10月31日(火曜日)

ハーフタームホリデーが終わって、また学校が始まった。
僕は気乗りしなかったが、今日からママが本格的に週に二回僕のクラスにヘルプに来るので、それを楽しみに学校へ行った。

午後、お昼休みが終わって教室に戻ると、ママがいて、僕はうれしかった。

その日の午後は、サイエンスの時間で、音の伝わり方について習った。

大きい音は、遠くまで聞こえるし、小さい音は近くでしか聞こえない。

その事を教わると僕たちは早速校庭に出て、自分達でどのくらい大きな声が出せるか実験する事にした。

子供たちの名前が書かれたリストの紙をクリップボードに張った物を、鉛筆と共に渡された。そして外に出ると、一人づつ先生の脇に立って、他の子供達は、反対側(フェンスのわき)に立って、どのくらい大きな声だったか1-5までマークする。1は小さい。5はとても大きい。

出席番号順に、一人づつ「ハロー!イエロークラス!」と声を出していった。

中には、大きな声が出せなくて先生の耳元で囁く子もいたので、ママは、それなら僕も大丈夫だと、安心しながら僕の順番を待った。 僕も、楽しみにしていた。

僕の番号は7番。

6番の子が終わると、僕はいよいよ、だと思って先生のところに行く準備をしていた。

「No.8....」

「えっ!あれーーー」僕も、ママも拍子抜け。そう、僕の番は飛ばされた。

何で?他の子もオラ二オスは?と言う子もいた。 Mrs Sが僕たちの側にいたので、「オラにオスは話さないから。..」というような答えをしているのが僕にも、ママにも聞こえた。

僕は出来るかわからなかったが、やってみたかった。

ママも、これにはちょっとショックを受けた。出来なくても、やりたいかどうか聞くだけでも聞いてくれたら良かったのに。

実際に、大きな声が出せずに、先生の耳元で囁いて終わる子も、一人だけではなかった。

たまたま、この日はママがヘルパーとして来ていたから、分かったものの、いつもこんな調子で、飛ばされてしまうのか、ママには疑問が残った。

もやもやした気持ちのまま、教室に戻り、子供達からクリップボードと鉛筆を集めながら、ママはしばらくその事を考えていた。

そして、残りの時間は、教生のMrs Tが受け持つ事になって、みんなで輪になって座り、ハーフタームに何をしたか、前に出て一人一人順番に話した。

いよいよ僕の番になると、僕はまた飛ばされた。。。

ママは、いたたまれない気持ちになりながらも、平静を装い、他の仕事をしながら僕たちの様子をうかがっていた。

確かに、僕はしゃべらないだろう。でも、せっかくママが来ているんだから、ママに聞いて、僕がハーフタームに何をしたか、他の子に知らせても良かったのではないか?僕がしゃべらなかったら、ママはいつでも助け舟を出す準備は出来ていたのに。 僕の番が飛ばされたら、もうでる幕もない。

ママの心の中がまたもやもやで一杯になった。

僕は、いつものことだからこれは特になんてことはなかった。むしろ前に出なくて、ホッとした。

帰りの時間になり、Mrs Hが子供達を順番に親元へ返している間、ママとMrs Sがクリップボードを持ってどこかへ行ってしまった。僕には何も言わずに。

僕は置いていかれたと思いパニック。

ママと、Mrs Sがブルークラスから戻ってくると、僕はドアに張り付いて、泣いていた。

ママは始めて、僕の事をすっかり忘れていた事に気が付いた。

ママとMrs Sになだめられて僕はようやく泣きやんだが、とんだ一日だった。

posted by なんでさん at 19:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校生活(Year 1) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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