2006年07月10日

ミーティング2回目(2)

7月3日月曜日

お昼を食べて、外で遊ぼうと校庭に出ようとしたら、Mrs Mに呼び止められた。

「オラ二オス、今日は暑いから、ジャンパーを脱いだら? もう、こんなに汗かいてる。脱いだら気持ちいいよ。」 と、半ば強制的に、僕の長袖を脱がせ始めた。

僕は、脱ぎたくは無かったが、暑いのは本当だ、しかも脱がないと外へ出してもらえない雰囲気だったので、そんなに抵抗せずに脱いだ。去年もなかなか脱ぎたがらずに、ナーサリーの先生を困らせたのに。

気持ちいい!長袖に包まれていると安心だったので、ずーと着ていたが、思い切って、肌をさらしてみると、なんてことはない。 僕は開放感でいっぱいになり、一目散に外に出て遊び始めた。

ジャングルジムの鉄のフレームも太陽光線で、かなり熱くなっていた。

そして僕はとうとう、ひじを焼けどしてしまった。

たいしたことはなかったが、ちょっとひりひりして痛かった。でも、誰にも言えずに、そのまま遊び続けた。長袖を着ていたら、こんなことにはならなかっただろう。脱いでしまった事を後悔もしたが、そのまま午後の授業も、半そでで通した。

ママが迎えに来て、僕を窓越しに探そうとしたが、なかなか僕を見つけられなかった。それまでは、僕一人が長袖を着ていたので、直ぐに見つけられたが、今日は長袖の子は見当たらない?

あれー、オラニオスどこに行ったんだろう?と思っていると、僕がさきにママを見つけて、手を振った。ママはやっと僕に気が付いた。 長袖脱いでる!! ナーンだ、やっぱり暑かったら脱ぐじゃないか。ジャンパーを着せない言い訳をいろいろ考えていたのに、これで一見落着。北風と太陽の話のように、やっぱりお日様の力はすごい!!

家に帰る途中、僕はママにやけどをしたことを言いたかった。でも、言葉が見つからない。
ひじを見せながら、

「クライミングフレームでひーやった。」
「なに?」
「ひーやった。」
「なに?もう一度言って?」
「ひーやった。」
「????????」
「何でわかんないのーーーーー!」
「だって、ひーやったって、なに?」

僕は、ママがちっともわかってくれないので、イライラして、腹が立った。
地面を踏みつけ、挙句の果てには、ママの足も踏みつけた。

「だからーーーーーーーー、あ、そーだ。ママはburnなんていうの?」burnという言葉だけでも見つかって、僕はすこし冷静になった。

「burnはやけどだよ。」
「日で、やけどした。」と僕はまたひじを見せながらママに言った。

ママは、なくなっていたジグゾーパズルのピースがみつかったかのように、僕の言いたいことがやっとわかった。

「あー、お日様でジャングルジムが熱くなってひじを焼けどしたのね。痛くない?」
「だいじょうぶ」 僕は、やっとママが分かってくれたので、もう怒ってはいなかったが、学校で、ずっと黙っているストレス、ママに分かってもらえなかったストレス、そして暑さも加わって、帰り道はずーとぐじぐじわがままを言ってママを困らせた。

言葉で意思が伝わらないというのは、相当なストレスになるもんだ、と、ママはあらためて思い知らされた。

posted by なんでさん at 22:05| Comment(5) | TrackBack(0) | 場面緘黙症治療(Reception Year) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。
お久しぶりです。

もうすぐそちらは夏休みですねオラ君は楽しみにしてるのではないでしょうか?
こちらは先週からターム3が始まりました。
セラピーは3回目が先週の土曜日にあり今のところまだ長男はセラピーの方と話してます。
少し思ったのと違う方向に行きつつあるような気がして前回みたいに手遅れになる前に修正しなければと思っているところです。
セラピーの方の長男のアビリティーの理解が少しずれているように思えるのです。

色々読み漁った緘黙の資料にあったのが緘黙の子供達は自分の表現が苦手である事、長男に関しては感情だけでなくその日あった出来事なども言葉で順序だてて話すのが苦手みたいなのです。
去年までは私が聞くと話してくれましたが今年に入り自分から話す事が増えてはきましたが、なんでさんやみくさんのとこはどうですか?
Posted by KIKI at 2006年07月11日 10:01
KIKIさん、こんにちは。

夏休みまで、あと10日ほどで、日本行きも2週間とせまり、ちょっとあせっています。息子は日本に着いたら、成田エクスプレスに乗るのを楽しみにしています。親としては、ちょっと高いので別のルートで東京に出たいと思っているのですが、そうめったに乗れないと思うと妥協してしまいます。 息子だけでなく私も帰国は楽しみです。

さて、オラ二オスは自分からはあんまり学校での出来事など話さないですね。

ただ、冬休み前までは家で学校で聞いてきたらしきことを一人で遊んでいるときに、おもちゃに話したり、聞いてきたことで、疑問があるときとかは、私に聞いてきました。私も、オラ二オスの言う事と、学校のタームのテーマなどから、学校でやったこととか想像していました。

が、冬休みが終わってから、それもあまり言わなくなりましたし、私が聞いても話してくれるときも有りますが、I DON"T KNOW と何も言わないことが多いです。

ただ、最近2回だけ自分から私に教えてくれたことがあります。

いいお天気が続いているので、時々学校の校庭でお弁当を食べるようなんですが、初めて外で食べたとき自分から、「今日、お外でお弁当食べた。ピクニックみたいで楽しかった。またやりたい。ママも、そう思っていた?」と聞くので、何のことかと思ったら、ママも良いお天気だから、子供達が外でお昼をたべたんじゃないかと思ってた?ということだったみたいです。(私はそんなこと全然思っていなかったのですが、一応、思ってたよ、よかったねー。とかわしましたが。) 

もう一つは、「明日学校でアイスローリーを作るんだって、オラ君まてなーい。」

どっちも自分の大好きな事でよほどうれしかったんでしょうね。

自分から出来事を言ってくれたのは、これくらいしか思い当たりません。あとは、記事にかいたやけどの事ですね。このときは日本語で伝えようとしたので、うまくいえなくてすごくイライラしたようですが、英語で父親や、他の人に話しているときは、こんなにイライラした事はないので、英語だと言いたい事が言いやすくなってきているのかも知れませんね。

もしかしたら、私には、自分からはそんなに話さないけど、英語でだったら話しているのかもしれません。これから、ちょっと観察してみますね。

Posted by なんでさん at 2006年07月12日 03:59
KIKIさん、なんでさん、こんばんは。

そういわれると、うちも感情を言葉に表すのが苦手なようです。まず顔と態度に出るので、どう感じているのかはすぐ判りますが...。学校での出来事は、悲しいことや嫌なことがある時、印象に残る出来事があった時のみ、詳しく話してくれます。でも、学校でハッピーに過ごしている時は、即物的というか、その時にやりたいこと・興味のあることばかり話します。だから、学校の話題がでない時は、まずまずハッピーに過ごしているんだな、とバロメーターになっています。訊けば話すので、KIKIさんのようにもっと色々訊いてやらないと駄目ですね。

それと、緘黙児には多いことだと知ったのですが、うちは3・4歳頃「ありがとう」と「ごめんなさい」を言うのをすごく嫌がりました。今は慣れたのか割とすんなり言葉がでてきます。お二人のところは、こういうことはありましたか?

あと、質問されると固まってしまい、解ることでも 即座に I don't know ということが多いです。例えば、絵本を読んでいて「これは何?次はどうなるのかな?」と訊くと、ぱっと答えが出なくて黙ってしまったり、解らないと答えたり。少し後から正しい答えがでてくるので、何でだろうと不思議に思っていたのですが、よく考えたら急に質問されると緊張するようです。意識して色々質問するようにしていたら、徐々に改善されてきましたが、学校でもこうだと成績に響きますよね...。

うちは先週すごい進歩があって、複数の先生に普通の声で話しができるようになったという報告が。オラ君の学校のように次学年の担任への引継ぎが全くできてないので心配ですが、とにかく嬉しかったです。

それでは、また。
Posted by みく at 2006年07月12日 08:34
こんにちわ

返信ありがとうございます。
やっぱり緘黙っ子って共通点がいっぱいあるんですね。
衣変えは1シーズンだけごねたことがありましたが(長ズボン>>>半ズボン)今は平気です。
ドレッシングアップデーは嫌がります。
普通の服の時は大丈夫ですがパジャマデーやキャラクター物は嫌がって制服を着ていき返って目立つ事に...。
それでもって記念写真を拒否!スクールフォトも拒否!
これは去年の事で今年は大丈夫でした。(ほっ)

なんでさん

今日、お外でお弁当食べた。ピクニックみたいで楽しかった。またやりたい。ママも、そう思っていた?」と聞くので、何のことかと思ったら、ママも良いお天気だから、子供達が外でお昼をたべたんじゃないかと思ってた?ということだったみたいです。

このオラ君の言い回し、英語っぽいですね。
オラ君の言葉を英語で組み立ててみたらなるほどと思われるのではないかなと思います。
日本の掲示版で何人かの方がおっしゃられていたのが「私、僕」「私の***、僕の***」を言わない。
うちはどうかなっと考えたら、長男君は「Me、Me、Me、 Mine、Mine、Mine」の子です。
これって英語と日本語の差?などと考えたのですが、どう思います?

ところでなんでさん日本に帰られるのですね、みくさんも帰られるみたいな事言ってませんでしたか?
実はうちも家族全員で今月の29日から帰ります。
店を長く閉めるわけにもいかないので10日間だけですからかなりの強行日程です。
うちは今回新幹線に乗れるのと、あこがれのカブトムシとクワガタ(うちは田舎なのでじじ、ばばが子供達の為に育ててくれてます)遭遇できるので楽しみにしています。
お二人とも楽しんで下さいね。

最後にみくさん
大ニュースですね!
私もすごく嬉しいです。
緘黙治療のゴールは話すことではないとは言いますがそれでも嬉しいですよね。
みくさんが学校に行って努力した賜物だと思います。
私も2度ほどやってみたのですが単発で終わってしまいました。
担任に教室に残って長男と次男と話す練習をしたいと言ってはじめたんですがどうも伝わらなくて先生が退室してくれなくて...。
「Alone」といったんですけどね(笑)
日本から帰ってきたら校長先生も含めて話し合って仕切りなおししたいと思います。

それではまた

 
Posted by kiki at 2006年07月13日 12:24
みくさん、こんにちは

息子さんの進歩すごいですね。他の先生方にも普通の声で話が出来るようになったなんて、本当によかった。ずいぶん自信が付いてきているように思われるので、この調子で、次年度もきっと大丈夫だと思います。

息子は今でも、ありがとう、ごめんなさい、は本当に言わないですね。言えないといったほうがいいのかもしれませんが、普通に話が出来る相手でも(私や主人)言うように言うと、急に声が小さくなって、やっと言っている様子。しゃべらない人には、言うまでもなく何も言いませんし、固まっている様子がわかります。

ただ学校では「ありがとう」を言う事は大事だから、と、ジャスチャーというか、手話のようなことを教わって、それで、ありがとうを表現しているみたいです。 学校ではそれでわかってもらえるから良いのですが、外では何も言わないので、しつけのなっていない子と思われているかも知れないと思うと、ちょっと泣けてきます。

それと、みくさんのお子さんのように、何か聞くと I don't know は同じです。本を読んで質問するとほとんどは I don't know なので、私も内容がわかっているのかどうかわかりませんし、私が質問するときには、あまり固まった様子もないので、ただめんどくさいのかもしれません。

今学年のレポートには、多くのエリアで、目標とするゴールに達していないと書かれてあり、ちょっとショックでした。でも、それは話すことに基づくものが多いため、学校側も評価が正しく出来ないためにそういう評価になったとのことですが、仮に話せるようになって、学校でI don't knowを連発していたら、本当にわかってないとみなされても仕方がないと思うので、親としては何とかならないものかと気を揉んでしまいますし、本当にわかっていないのかも知れないと思うと、とっても不安です。

KIKI さん、こんにちは

息子の日本語を振り返ってみると、やっぱり「僕」は言いませんね。でも、これは緘黙児だからかどうかはよくわかりませんが、言葉を知らないからかもしれません。日本語は、本とか、ビデオとかからも学んではいると思うんですが、ほとんどは私や日本人の友達が話しかけたりすることで覚えて行っているので、私たちは名前で呼びかけるし、自分のことを言うときは、オラ君何かした。とか、それオラ君の00と言いますね。

英語では、I My Me Mine はちゃんと言っているように思います。彼の頭の中は、I=オラ君になっているのでしょう。 僕という言葉を知って、I=僕 という事がわかったら言うようになるのか、それとも英語と日本語の差なのかちょっと良くわかりませんが、
あ、今思い出しましたが、一般的に日本語は、主語を抜いて話すことが多いので、たとえば「私は昨日公園に行きました。」とは、話し言葉では言わないし「昨日公園に行きました。」と、話者が言えば、私は、といわなくてもその人が行ったことは、間違いないでしょう。それと、外国人が日本語を話すときは、私は、はよく言いますね。まさに英語を直訳している感じで。もしかしたら、やっぱり、日本語と英語の差かもしれませんね。
KIKIさんのおっしゃる英語と日本語の差というのはこういうことでしょうか?


それと、やっぱり日本語で話すときは、英語の発想で話しているのは想像できます。語順が英語っぽいので、何をいっているかわからないときは、私もちょっと英語で考えると、あ、そ−か!と思うことも良くあります。ちょっと興味深かったのは「ママもパパさびしい?」と聞くので、最初は「??????」と思っていたのですが、何回かこの言葉を使っているのを聞いているうちに、さびしいはmissのことだという事がわかりました。
missの意味は教えた覚えはないんですが、「 I miss Papa」の感情を日本語で表し日本語の語順で言うと、こうなるのかと思って使っているみたいです。面白ですね。
今は、毎日「オラ君、成田エクスプレスさびしい」と言っているので、日本行きを楽しみにしているようです。

KIKIさんも日本に行くんですね。お互いに楽しんで来ましょうね。
Posted by なんでさん at 2006年07月14日 13:04
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