2006年06月26日

話があります(2)

ママが学佼に迎えに来ると、先生は一旦僕を外へ出し、他の子供達が全員帰るまで、ママと校庭で待っているように言った。

ママは、何の話かどきどきしながら待っていた。 僕が何ですぐに帰らないの?とママに聞くと、ママは先生がお話があるんだって。ママと先生が話しているときは、おりこうさんにしててね、と言った。 僕も話ってなんだろう?と思った。

子供達が全員いなくなると、先生は僕達を呼んで中に入れてくれた。相変らず、きちんと飾り付けがしてある。日本の幼稚園のようだ。

僕達がいつも座っている椅子にすわるように勧められて、ママは座ろうとしたが、あまりにも低いので、こけそうになった。何か、ジャイアントになった気分である。

ママと担任の先生とアシスタントの先生が話している間、僕はママの近くにいて、おもちゃで遊んでいた。

先生は、早速、学校側が僕の事で心配している事を話し始めた。

* 出席をとる時、返事もしないし、学校でまったく話さない。
* 足を組んで(あぐらをかくように)ちゃんとお尻をカーペットにつけて座らない。
* じっとして座っていなければならないのに、ふらふら教室の中を歩いたりする。
* ほかの子供達と遊ぼうとしない。一人で遊んでいるときに、他の子が近づくと、離れる。
* 指を口に入れるのをやめさせなければならない。
* 言われている事をやらないこともあるので、英語がわかっているのかいないのかわからない。 等….。

先生達が、僕をどう扱っていいか戸惑っている様子に、同情しながらも、ママは、僕が一人でポツンとしている様子を想像して、かわいそうになった。

しかし、先生はまたこんなことも言ってくれた。

子供達は、僕にやさしい。特にある男の子はいろいろ気を使って面倒を見てくれる。僕が指を口にくわえているとそれを注意してやめさせてくれる。

僕は、そんなに学校を嫌がっている様子もなく、教室の隅っこでおびえて泣いているわけでもなく、むしろ楽しんでいる様なので、余計に何で話さないのかわからないとのこと。

ママにも良くわからなかった。家ではおしゃべりなくらいだから、言葉の発達は問題がないと思うし。 「慣れたら話すようになると思います。」それしか言えなかった。

学校側も、SENCO( Special Educational Needs Co-ordinator )のMrs Rもクリスマスまでには、大丈夫でしょう、と言っているのであまり心配しないでください、と言ってくれた。

それでも、こんな事を聞いては心配せざるを得なかった。

posted by なんでさん at 13:39| Comment(3) | TrackBack(0) | 学校生活 (Reception Year) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なんでさん こんばんわ

前回の書き込みでイギリスの学校について詳しく教えていただいてありがとうございました。
読んでみるとイギリスの学校のシステムはほぼオーストラリアと同じなのですね。
というか多分こちらがイギリスのやり方を取り入れてるのでしょう。
主人が子どもの頃は銘々机がありみんな黒板を見ながら一緒の事を学んだらしいのですが...。

話は変りますが「話があります」のオラ君の学校での行動、長男君とそっくりです。

>*出席をとる時、返事もしないし、学校でまったく話さない。
>* 足を組んで(あぐらをかくように)ちゃんとお尻をカーペットにつけて座らない。
>* じっとして座っていなければならないのに、ふらふら教室の中を歩いたりする。
>* ほかの子供達と遊ぼうとしない。一人で遊んでいるときに、他の子が近づくと、離れる。
>* 指を口に入れるのをやめさせなければならない。
>* 言われている事をやらないこともあるので、英語がわかっているのかいないのかわからない。等…。

まるで長男のことを読んでいるかのようです。
お尻を床につけて座らない、うちも言われました。
少しだけ違うのは彼は他の子供と遊ぶのが大好きなのと、指をくわえずなにか別のもの(紐とかペンとか)を加えたりする事、言われた事をやらない事もあるというよりやる事もある。
でしょうか...。

実はこの学校での行動からSMではなくAUTISMでは?といわれることになったのです。
この事については新しいセラピーの方がテストをして「AUTISMではない」という結果でした。

後長男は去年「んー、んー」という音をイントネーションをかえて友達とコミュニケーションをとっていたのが今年にはいってから猫の鳴きまねになってます。
これもAUTISMという診断の原因なのですが、SMの子供達にはよくある事だしむしろ話し出す一歩手前の段階らしいんですよね。(DR SHIPON BLUMによると)しかしこの状態がいつまで続くのかは???です。

どちらにしても今は緘黙よりもこの緘動に頭を悩ませています。

それとDR Shipon Blumの著書はまだ帰ってきてないのですが[Understanding The World of SM]というCD ROMがかえってきたので(セラピーの方に貸していた)メールで送ってみます。

それではまた




Posted by kiki at 2006年06月27日 23:14
KIKIさん こんにちは。

イギリスの学校も以前に比べたらかなり変わってきていると思います。
ただ、読み方を教えることは、昔のやり方の方が効果があると判って、またそのやり方に戻って教え始めたようです。アルファベットも、エー、ビー、シーとかではなく、発音そのものを教えるので、ABCもア、バ,カ、のように教え、家でもそうしてくださいと、親も読み方の教え方を教わりました。私がちゃんと出来ているかは疑問ですが、息子の方はきちんと発音できているようなので、私の方が教わっているくらいです。

そして、単語も、その読み方を教えるのではなく、アルファベットの発音の組み合わせで、読めるように教えているみたいです。すると、読み方がわからない単語も読めるようになる仕組みで、私も勉強になります。

ただ、その方法だけでは限界があるので、SIGHT WORD と言って、単語自体の読みも覚えさせられます。息子の学年では、覚えなければならない単語が45個あり、これも学年が終わる頃に、テストがあるかもしれません。

息子の行動については、最近は特に何も言われなくなりました。改善されたのか、学校側がSMの子供を理解して、心配しなくなったからかわかりませんが、私が迎えに行った時に教室をのぞくと、ちゃんと座っているようです。
時々ジャンプしたり、他の子供達が先生の話を聞いているのに、私を見つけると立ち上がり、手を振ったりもしますが。 

指くわえはまだまだ問題で、緊張したりすると始まるようですし、指だけでなく、コートの襟をかじったり、困ったのは、制服の袖をかじって、ぼろぼろにしてしまいました。その分を切って縫い直したのに、またぼろぼろになりかけです。3年間持たせようと、すこし大きめの制服を買ったのがあだになってしまったようで、おまけに、暑くなっても長袖を脱ぎたがらないので、かじらない日はありません。この学校を卒業する頃には、半そでになっているかも….。

今日から、9月からの新入生の学校体験が始まりました。学校側も忙しくなり、アシスタントの先生も息子の治療のセッションにそんなに時間がかけられなくなってきたようです。

9月からは先生もアシスタントも変わりますし、息子も、イエロークラス(次の学年)に行きたくないと言っているので、次の学年への移行がちょっと心配になって来ました。

それから、最後になってしまいましたが、[Understanding The World of SM]のファイルありがとうございました。
Posted by なんでさん at 2006年06月29日 03:23
なんでさん、KIKIさん、こんばんは。
KIKIさん、ファイルを送付していただき、ありがとうございました。

緘黙児ってやっぱり共通点がいっぱいありますね。
うちも、Nurseryに入ってから指くわえ始まり、現在も治っていません。
指を口に持っていったり、何かを噛んだりするのは、不安や緊張を紛らわすためと聞きました。だから、強いてやめさせようとは思っていないのですが、やはりクラス発表会などで指くわえをしているのを見ると、気になりますね。

息子の場合、小学校入学後6週間ほどは、先生の質問に対して1語で応答してましたし、レジスターにも答えていました。が、その後いくつか事件があって、一挙に緘動・緘黙状態に陥りました。ある日、あまりに泣いて教室に入りたがらないので、先生が私も一緒に入るよう言ってくれたんです。教室に入った途端、息子の顔が能面の様に変ったのを見て、ものすごいショックを受けました。全てをシャットアウトして何も見ていない、聞いていないという表情。まるで知らない子のようでした...。それから2ヶ月くらい、座っている場所から動かない、課題を殆どやらないという時期がありました。TAが手を引いてくれるとやっと動く、けれども机に座って何もしない。動きたくても怖くて動けなかったんだと思うと、可哀想で。この頃かろうじて描いた絵は、黒でぐちゃぐちゃの線が描かれていることが多かったです。本当は黄色やオレンジが好きな子供なのに...。だから、KIKIさんが緘動で悩んでいると聞いて、心が痛みます。

KIKIさんの長男君と似ていると思うのですが、息子は自意識過剰で劣等感が強く、頑固で完全主義のところがあります。みんなのやっていることを見て、自分はそんなに上手くできない、失敗したら恥かしい、という気持ちがものすごく強いのです。だから極度の緘動状態になってしまったんだと推測しています。それから徐々に良い方向に向かい、今では彼なりにちゃんと課題に取り組んでいるとか。それでも、教室内では動作がまだまだぎこちないようですが。

何故快復に向かったのか考えてみたら、レセプションの先生が包容力のある先生で良く抱っこをしてくれたこと。Y1の先生は、コミュニケーションができるよう、サインランゲージを教えてくれたこと。キーワーカーはつけてもらえませんが、先生の働きかけが大きかったような気がします。KIKIさんのところは、先生はどの程度協力してくれていますか?きめ細かく対応してもらえると、長男君の緘動もかなり和らぐと思うのですが...。それから、私は週に2、3度放課後息子と一緒に教室に行って、10分くらい色々話をしています。これはSMIRAの会長Alice Sluckinさんのアドバイスで、教室で話すことに馴染ませるためです。効果があるのかないのか解りませんが、やってみる価値はあると思います。その日の出来事などを聞く、いい機会でもありますし。

話は変りますが、今日次学年のクラスと先生が発表になりました。が〜ん、学校で一番評判の悪い先生!生徒に対する愛情が見られないと悪名高き先生なのです。うわ〜、前途多難そう!(昨年、この先生が嫌で転校した子供がいます)。SENCOとのミーティングで今学期中に新しい教室と先生に馴染むよう、放課後新しい教室に行ってもいいと言われたばかりなのに...。涙がちょちょぎれそうです。

でも、戦うしかない!お互いに頑張りましょう。

それでは。
Posted by みく at 2006年06月29日 07:59
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