2006年06月22日

治療プログラム(11)-1

第11回(2006年6月20日 火曜日)


昨日は、先生方のミーティングが午後にあったので、ママは学校に来なかった。
9月からの新学期に向けて、学校も忙しくなってきたようだ。

それで、僕の治療プログラムも、今日に変わった。

ママが学校に行くと、アシスタントの先生が一人で待っていた。
前回ママが先生に話したことを、スピーチセラピストに電話して相談したと言う。
そして、次のようなアドバイスをもらった事をママに説明し始めた。

 大きな画用紙に、アシスタントの先生が、僕の家と、学校と、その2地点をつなぐ道を描く。家の絵を指し、僕に、誰が住んでいるのか?、誰と話しているのか?尋ね、その人物の絵を家の中に描く。そして、学校には誰がいるのか?、またその人物を描く。そして、誰と話したいか、僕に聞いてみる。

ママは、これがどういう意味があるのか良く分からなかったが、何かいつもと違う事なので、面白そうだと思った。


今回は、曜日が変わったので、部屋も違うところだった。それを知らずに僕は、いつものMrs Cの部屋に走っていって、先生に連れ戻された。

僕達が使ったのは、音楽室。いつもはWRITE DANCEという授業で使う部屋なので僕にはなじみ深い部屋だった。WRITE DANCEとは、簡単に言うと、文字を覚えるのに、音楽に合わせて踊ったり、体操したりするもので、学校での数少ない僕の好きなものの一つである。

中に入るとすぐに、アシスタントの先生は机を出してきて、ママも椅子を運んだりして先生を手伝った。

一方僕はというと、面白いものを見つけたので、真っ先にそこへ走って行った。


僕が目を付けたものはというと、先週、学校に来たサーカスマンの小道具。

ママとアシスタントの先生は椅子に座り、さあ、僕も座らせようと、僕のほうを向いた途端大笑い!

僕は、なんと、いきなり皿回しを始めていた。

ママと先生に受けている様子なので、照れながらも続け、鳥の羽を手の甲に乗せて、落ちないようにバランスを取りながら歩いたり、サーカスマンがやっていたことを思い出し、披露した。

ママたちは、しばらく面白がって僕を見ていたが、はっと、ここに来た目的を思い出し、僕のサーカスを止めさせ、椅子に付かせた。

僕が、ママと先生の間に座ると、アシスタントの先生が、画用紙を机において、僕の家を描き始めた。そして、僕に誰が住んでいるか聞いてきた。

僕は、無言でママを指差し、先生は、ママの絵を描いた。長い髪の女の人だ。

他には?

先生の質問に、僕はしばらく考えて、自分のことを指差した。そして、先生は、僕の絵も描いた。ママより小さい、短い髪の毛の男の子。

他には?

僕は、ママのかばんにまっしぐら。

先生は、ママに「写真を見せようとしているのね。」と耳打ちした。

ママは、僕が何か変なものを出してこないか気が気でなかったので、僕の後を追いかけてきた。

僕の取り出したものは、ママの携帯。そしてスクリーンにある写真を先生に見せた。

「あー、あなたのダディーね!」と言って、先生はパパの絵を描き始めた。先生はパパにも会った事がる。ママよりも背が高くちょっとがっちりめの男の人。髪の毛はちょっとだけ。

それが終わると、先生は、僕が家では誰とお話しするか聞いてきた。 僕は、パパとママを指差すと、これで終わりだと思って、席を立ち、サーカスマンの小道具のところに行きそうになった。が、また先生に引き止められた。

次に先生が画用紙に描いたのは、学校の絵と、僕の家と学校を結ぶ道。

そして、学校には誰がいるの?と僕に聞いたが、僕が戸惑っている様子なので、「オラニオスがいるね。」と、僕の絵を描き始めた。それから? 先生の問いかけに、僕はアシスタントの先生を指差した。そして、先生もそこに追加された。 他に誰かいない? 僕はちょっと検討がつかなかった。先生は、「時々、学校に来てオラ二オスと遊ぶ人」と、ママのほうを見ながら、ヒントをくれた。 僕は、ママだと思い、ママを指差した。

こうして、学校の中には、僕とママとアシスタントの先生が描かれた。

そのあと、先生は、家のときと同じように、僕に誰と話したい?と聞いた。

僕は、すかさずママの絵を、指差した。他には?僕はしばらく考えた。
他に、誰かとお話したい? すこーし時間が経ったが、僕の指は先生の絵を指していた。 先生は「私とお話したいのー?」と、うれしそうに言ってくれた。

そして、他にはいるかな?の先生の問いかけに、こんどは、すばやく席を立ち、壁に貼ってある子供達の写真の方に向かい、一人の女の子を指差した。

先生も、その子は僕がいつも学校で遊んでいる女の子なので、にっこり。
そして、僕の事も写真の中に探し始め、写真を見ながら、僕にいろいろ話しかけた。僕が何も言わなくても、まったく気にしてない様子だった。

そのあと、もう終わったと思ったので、僕はまたサーカスマンの小道具へと走っていった。 先生も、「今日はこれくらいで良いわよね。」と、ママに同意を促し、僕を自由に遊ばせてくれた。 続く....。

posted by なんでさん at 14:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 場面緘黙症治療(Reception Year) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。