2006年06月14日

治療プログラム(7)

第7回(2006年5月24日 水曜日)

この日は、朝から、雨が降ったりやんだり。
ママは、僕の治療プログラムのために学校に向かう途中、集中豪雨につかまって、びしょぬれ。
雨だけでなく、横殴りの風のために、ズボンもびしょびしょ。いつもの部屋に入っても、椅子に座れず、中腰や、膝で立ったり、大変だった。

僕はというと、今回は椅子を一つ使って、戸を押さえておいた。

いつものパイレーツゲームを無言で遊び、いろんなパズルに手を出した。
そして、おもちゃのサンドイッチを取り出してきて、アシスタントの先生に持っていった。
 
 先生 「これ何のサンドイッチ?」
 僕  「.......................」
 先生 「オラ二オスが、教えてくれないと、私食べられないわ」
 僕  「.......................」

そのうち、僕も、先生もあきらめて、僕はボーリングで遊び始めた。
これも、ママが一人で、ピンを数えたり、最初はオラ二オスの番、次はママの番、と張り切って僕に話しかけるが、何も答えない。

すると、またトイレに行きたくなって、先生について来てもらった。が、今回もすかで、トイレを流しただけだった。

まったく、何だよー!先生の呟きが聞こえてくるようだった。

でも、緊張のせいか、トイレに行きたいような気がしたんだ。


部屋に戻ると、僕は、もう教室に帰ってもいいか?と、ママに聞いた。

すると、ママは、直接先生に聞いてみたら?と、言い出した。ママも、これは僕にとって残酷すぎると、思いながらも、自分が先生に切り出しても、オラ二オスにいって欲しいというに決まっていると、先取りしてしまった。

先生も、この様子は、ドア越しに聞いていたので、あとには引けない。

ママは、僕が固まっているのはわかっていたが、一言でいいから言ってみよう、と励ました。

僕は、ちーさい声で、日本語で言った。
 
 僕  「クラスに帰ってもいい?」
 ママ 「パパみたいに、お話しないと、先生、わからないよ。」
 僕  「......................」
 先生 「聞こえないわねー。」

こんなことが、しばらく続いた。僕にはその時間が恐ろしく長く感じた。

でも、やっとセッションの終わりの時間になって、僕はようやく拷問から解放された。
posted by なんでさん at 14:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 場面緘黙症治療(Reception Year) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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