2006年06月13日

治療プログラム(6)

第6回(2006年5月22日 月曜日)

ママがいつものように学校に行くと、アシスタントの先生が一人で待っていた。僕はまだ教室で遊んでいた。
僕のいないところで、話がしたかったらしい。

その日の朝、スピーチセラピストが学校に電話をかけてきて、様子を聞いてきたらしい。
アシスタントの先生は、今までのことをすべてそのスピーチセラピストに話し、そして次のようなアドバイスをもらったそうだ。

僕が先生に中に入って欲しがったら、{オラニオスが、中に入ってと言ったら、入るよ}、と言いなさいとのこと。
だから、アシスタントの先生がそんな事を言っても、変に思わないでください、とママに告げた。

ママは、分かりました!と言ったものの、またまた、そんなことを言ったらかえって逆効果なのでは?それがこのプログラムに沿ったやり方なのか?
アシスタントの先生が僕を連れてくる間、納得の行かない気持ちで、待っていた。

いつもの部屋に着くと、僕は早速、椅子を3つ持ってきて、ドアを抑えた。

そしていつものように、シャボン玉を探したが、見つからない。 ママは、何でシャボン玉がないのか、すぐに分かったが、どこに言っちゃったんだろうねー、としらをきっている。僕は仕方なく別のおもちゃを探した。

今回は、パイレーツゲーム。でも、そのゲームを自分で取ってきたにもかかわらず、僕は落ち着いて遊ぼうとしない。

先生の所に行ったりあっちこっちふらふらしたり。 

僕が先生の所に行ったとき、ママは、先生が「オラニオスが喋ってくれないと、中に入れないわ」と言うのを聞いた。早速あの技を使っている。そんなことを言っても僕には効きめが無いだろう。それよりも思い切って一緒に遊んでくれたほうが、よっぽどいいのに。。。

ママが、ちょっと沈んだ気持ちでいると、また、異様なにおいが漂ってきた。。。 

音はしなかったが、明らかに僕のおなら!

僕が落ち着かず、ふらふらしていたのは、そのせいだったのだ!

ママが、先生に、僕がトイレに行きたがっていることを告げると、自分が連れて行くといって、僕をトイレに連れて行ってくれた。が、僕は何もせずに帰ってきた。

てっきりママが付いてきてくれると思ったのに、おしりを拭いてもらえないじゃないか。
僕は、帰りまで我慢しよう、できると思って、何もしなかった。

ま、おならだけでも出たせいか少しは落ち着いたので、帰って来るといすに座ってママとそのゲームで遊び始めた。
ママは、どうやって僕に話をさせようかと、一人で喋りながら考えたが、交代で、剣の数を数えようと提案した。

ママが、one,僕がtwo,ママがthree,僕がfour。いい調子で、僕が乗ってきたとき、アシスタントの先生が中に入ってきて、僕が声を出して数を数えたのを、誉めてくれた。

「オラニオスが数えたの聞いたわよ、上手に出来たわね。THANK YOU!」

その後は、僕は声を出すのを止めてしまった。

いい調子だったのに、なんてこった!もう少しほっといてくれたらいいのに。。

そして、アシスタントの先生も僕と一緒に数え始めた。そうそう僕がたやすく、先生と一緒に数えるわけがない。

「マミーと一緒に数えたみたいに、私とも数えましょう。ONE,TWO....」

僕は、固まったままうつむくだけ。 先生も途方にくれる。。。

そんなことをしているうちに、また貴重な時間がすぎたのであった。
posted by なんでさん at 18:53| Comment(4) | TrackBack(0) | 場面緘黙症治療(Reception Year) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なんでさん、こんばんは。
またお邪魔させていただきました。
以前から感じていたのですが、オラニオス君のセラピストの指導は、マギー・ジョンソンのマニュアルとはかなり違っています。そのことで、なんでさんもすごく悩まれていることとお察しします。私もそんなに詳しくはないものの、セラピーの第一歩は「話さなくてはいけないというプレッシャーを取り除く」ことです。オラニオス君がしゃべる度に、先生が話し掛けてプレッシャーをかけるようなことは厳禁だと思うのです。子供の個性や緘黙の度合いによって異なりますが、まず遊びを中心に会話なしのコミニュケーションで信頼関係を作ってから、徐々にスモールステップで(ゲーム感覚で笛を吹いたり、動物のなき声を真似するなど、まず体を使って音を出すことから始める)少しずつターゲットをクリアしていくというのが、彼女の方法です。今オラニオス君は、sliding-in-technique で治療中だと思うのですが、段階を踏んでいないし、セラピストがきちんと治療方法を解釈していないのでは、と疑問に思います。ちなみに、息子のクリニックのセラピストは、マギーのマニュアルの一部コピーを学校に渡しただけで、自分では何の治療もしませんでした(何の知らせもなく、固まっている息子を観察して、学校で知能テストみたいのをやらせただけ...)。スピーチセラピストだからといって、今までに緘黙症の治療をした経験のある人はごく一部だと思います。いきなりセラピストに意見をいうのはマズイと思うので、一度アシスタントの先生とじっくり話し合いをされてはいかがでしょうか?貴重な時間を無駄にしないためにも、頑張ってくださいね。
Posted by みく at 2006年06月14日 06:37
みくさんへ
コメントありがとうございます。私も、思っていたのとかなり違って来ているので、戸惑いは隠せません。オラ二オスは学校でも、他の人が周りにいても、平気で、私や主人に話していたことも有り、他の子供達にもばっちり聞こえてました。そのことをスピーチセラピストに話したら、プログラムのフローチャートを私に見せてくれて、それだったら、ここから(2番目の段階)はじめられるかもしれませんね。といってくれたのですが、そのフローチャートは私には見せてもらってないし、ミーティングはしたものの、具体的にはどういうふうに勧めるとかいう指導は、私は受けていません。TVで見たように、私がオラ二オスと遊び、徐々にアシスタントの先生が介入してきて、私は徐々に離れていく、と、私が勝手に思っていただけです。そのスピーチセラピストも、自分はオラ二オスを見る必要がないと、先生があの子ですよ、と紹介したにもかかわらず、私は関係ない、学校で話せるようになるのが目的だから、とオラ二オスにはまったくかかわらずに、私達に指導しただけで、帰っていきました。学校側へもマニュアルは渡したかわかりませんが、マギー、ジョンソンの講義に出席したので、分かってると思ったのでしょうが。今思えば、あのミーティングは、スピーチセラピスト無しでも、成り立ったんではないでしょうか?みくさんのコメントを参考に、もう一度やり方を学校側と確認してみます。ありがとうございました。
Posted by なんでさん at 2006年06月14日 13:38
こんばんは
横からすいません。
私もブログを読む限りこのセラピストは焦り過ぎているように見受けられます。
この方はパブリックですか?それともプライベート?
私の経験ではパブリック(公)で2年近く通っていたにもかかわらず長男に何の変化もみられず、プライベート(私)のセラピストは1回目で息子から話(会話)を引き出したというのがあります。
(最初はかなりためらっていた)
このセラピーの方はSMの子の治療の経験はあるのでしょうか?
質問してみることは出来ないですか?
質問した時の対応でセラピストのアビリティーがわかると思います。
かなり勇気を必要とすることですが私は一言が聞けなくて2年近くを無駄にしたと感じているのでおせっかいかもしれませんがちょっと言ってみました。
私が見てきた限り良いセラピストはポジティブでコンフィデントです。
迷いやあせりがあるようでは????ではないでしょうか?それで質問への対応が悪い場合は決断を下したほうがいいと思います。
Posted by kiki at 2006年06月14日 22:50
KIKIさん、
コメントありがとうございました。昨日早速セッションが始まる前に、アシスタントの先生に、息子抜きで話してみました。スピーチセラピストからは、どんなアドバイスを受けているのか確認してみると、「Encourage him to talk」という答えが返ってきました。私は、話をさせようとすると(いろいろ質問して答えを迫ると)息子は固まって、ますます声も出さないし、日本語でもしゃべりたがったりするし、緊張、プレッシャーを取り除くはずが、かえって、逆の方向に行っているような気がします、と思っていることを伝えてみました。ま、アシスタントは、母親である私が一番息子の事をわかっているから、何かあったら言ってくれていいし、7/3にまたスピーチセラピストが学校に来る予定なので、そのときにまた話し合ってみましょう。とりあえず、今日は、今までどうり続けて、自分はちょっと、控え目にしましょう、ということで、始めました。戸は閉めたままで。息子は、最初は日本語で話したがったんですが、徐々に英語になり、ここ最近で、一番声が出てました。時々、先生のところに行って、おもちゃを見せたりしても、先生も特に答えを必要とする質問もしなかったので、息子も固まる事もなく、無事に終了しました。 言いたいことはもっとあったんですが、メッセージだけは伝わったみたいで、ホッとしています。
このセラピストは、国の健康機関(National Health Service NHS)の元で働いていて、私の住んでいる地域の担当だと思います。私の予想では、SMの子供は扱ったことがないのではないでしょうか?スピーチセラピーは、スピーチに問題のある子供(どもりとか)に必要で、息子の場合、スピーチには問題がないし、学校で話せるようになる事が目標だから、と、息子には、何もかかわらなかったので。
私は、学校側に、思っていることを少しでも伝える事が出来たので、一応満足しています。あとは、学校にセラピストのことは任せて、様子を見てみます。アドバイスありがとうございました。
Posted by なんでさん at 2006年06月15日 13:42
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