夕方にバレーのスタジオで、試験に合格した人たちへの、賞状の授与式が行われた。
僕も合格したので、試験のときに来たユニフォームをまた着て、パパとママと出かけた。あたりはすっかり暗くなって、ちょっと怖かった。
スタジオに行くと、子供達だけでなく、保護者も一杯で、僕はちょっと不安になったが、ママが僕のすぐ後ろにすわっていたのでちょっと安心した。
いよいよ、プレゼンテーションが始まり、最初は、僕達ちびっ子部門からだった。
いきなり、「オラ二オス クリストドゥルゥ」と一番に僕の名前が呼ばれてしまった。呼ばれた人は前に出て行かなければならない。
ママは、内心、よりによって僕が一番なんて、先生に、友達と一緒にお願いしますって、言えばよかったと、後悔。 僕がためらっているのを見て、自分も一緒にいっても良いですか?といおうとしたときに、またもう一度、僕の名前が、呼ばれた。
僕は、ママのところをもう一度見て、大丈夫だよ、と言うままの表情をみて、立ち上がり前へ出て行った。
先生から賞状とメダルをもらい、先生と一緒に写真を撮ってもらうまで、恥ずかしくて、緊張はしたものの、泣きもせずに、無事に僕の番が終わり、みんなからたくさんの拍手をもらった。
去年、学校でゴールデンルールの表彰の時に、前に行くのを嫌がって大泣きした事を考えると、また、すごい進歩だった。