2006年04月27日

TV ドキュメンタリー(2)

これから2回に分けて、ドキュメンタリーに出ていた子供達のことを書いていこう。

一回目は、5歳の女の子、マデリン。

家では、うるさいぐらいに、元気でおしゃべりな子供である。

が、いったん外に出ると、とたんにおとなしくなってしまう。なぜか、大手のスーパー(テスコ?)では、しゃべる。

僕と同じく、小学校に入学してから、学校では誰にもしゃべらなかった。

学校でのマデリンは、しゃべらない事を除けば、ほかの子供達と同じように振舞っているし、休み時間も、元気に遊んでいる。

先生曰く、彼女は、シャイではないが、話すことを極度に恐れているようで、教師生活25年の間、こんな子供は今までに受け持った事がなかったそうだ。

マデリンのお母さんは、マデリンのような子供についての情報がないか、とインターネットで探していたところ、"Selective Mutism"(場面緘黙症) と言う言葉に出くわした。 そこで、マギー、ジョンソン というスピーチセラピストが書いた、 場面緘黙症のマニュアルを見つけた。

そのマニュアルで、お母さんはマデリンが典型的な場面緘黙症だと言う事を知り、それならマニュアルにある治療方法も、マデリンにぴったりだと思い、早速はじめてみた。

その方法とは、Sliding-In と呼ばれているものであるが、最初、お母さんと、マデリンが学校の一室で部屋を閉め切って、誰にも邪魔されず遊びながら会話をし、アシスタントの先生が廊下に立って聞いている。徐々に、ドアを少し開け、次の段階は、アシスタントの先生も入って来て、ほかの人が居る事に慣れてきたら、お母さんが少しずつその場を離れて、最後には、アシスタントの先生と、お母さんが居なくても話が出来るようになる、と言うのがこのプログラムの概要である。

このプログラムを早速、始めてみたが、マデリンが嫌がり、なかなかうまくいかなかった。 お母さんは、すごく失望して、カメラの前で泣いてしまうほどであった。

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2006年04月26日

学校体験3回目

そのまた1週間後に、3回目で最後の学校体験があった。

いつもどうりに学校へ行ったが、講堂へは行かず、そのまま教室へママと一緒に行った。入り口には、アシスタントの先生が立っていて、

「ハロー!」と明るく声をかけてくれた、が、僕は何も言わない。
ママだけが、「ハロー!」と、明るく返事した。

ママは、僕がしゃべらない分、僕に代わって返事をしてくれる。 ママは、僕がしゃべらないと気が気でならないので、つい、「恥ずかしがりやなもんですみません」、と、ぺこぺこしてしまう。

でも、これも僕に悪影響を及ぼすのではないか、恥ずかしいがりやと、言われれば僕がそう思いこんでしまって、かえってしゃべらなくなるのでは、と気がもめるがどうしようもない。

実際に、僕は恥ずかしがりやだから、と言われ続けているので、僕も自分は恥ずかしがりやだと思っている。

恥ずかしがりや=しゃべらない、しゃべれない、しゃべらなくてもいい?

そんな公式が僕の頭の中に定着しているような気がする。

そんなことを考えているうちに、ママが、

「オラ君、いってらっしゃい」と僕の背中をちょっと押してくれて、僕は教室にすんなりと入った。泣きもわめきもママの足にしがみつくことなく、すんなりとだ!

これにはママも、またまた拍子抜け。しかも、僕は教室に入って、ママのところも振り返らずに、じっと、壁に飾ってある面白いものを眺めていた。

何だかちょっとだけがっかりしたけど、ママはそのまま家に帰っていった。

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2006年04月25日

学校体験2回目

次の学校訪問は、1週間後の7月7日だった。日本だと七夕だけど、その日はロンドンでは大事件が起きていた。そう!爆弾テロ! 朝から晩までテレビでは、そればかりで、僕の大好きな地下鉄がめちゃめちゃになっている姿は、見るに耐えられなかった。 ロンドンの地下鉄にはもう乗れないかもしれない。 
そんな不安も横切ったが、気を取り直して、学校へ向かった。

2回目も、前回と同じく、子供達は教室に連れて行かれ、ママ達は講堂に残って、校長先生の話を聞いた。

今回は、教室に連れて行かれるときに、泣く子が2人ほどいた。 僕ではなかったが、ママは、泣いてるのは僕だったかもしれないなーと思うと「お気持ちは十分わかります、がんばってください。」と、泣いてる子供のパパやママに、一言かけたくなったが、余計にいらだたせるかと思い、心の中でだけでやめといた。 僕はというと、1回目よりすんなり教室に行った。

この日は、前回もらった書類の提出日でもあったが、日本とはずいぶん違う事に、ママはちょっと戸惑う事もあった。

こちらでは、ナーサリーの時にもあったが、親の同意が必要な事柄がいくつかあるのだが、その中に、

    1)図書館や美術館等、学校の外に子供を連れて行っても良いか?
    2)子供が粗相をしたときには、保護者に連絡をするが、連絡が取れないときは、学校側で取り替えてもいいか?

1)には、もし同意しなければ、子供は学校外に連れて行くことが出来ません。と、書いてある。なんで、こんなことで同意が必要なのか?学校に行ったら、学校側にすべてを任せる日本とはずいぶん違う。(少なくともママが小学生の時はそうだったと思う)

2)には、もし同意しなければ、保護者が来るまで子供は汚れた服のままで待つしかないです。と書いてある。 これにはママも、どういう意味?と思ったが、ママの友達のによると、おしっこだったらパンツとズボンを、子供の体に触れずに取り替えることも出来るけど、ウンチはねーーー、こればっかりは汚物をしっかり拭かないといけないし、そうすると子供のおしり等触らなければならないから、保護者の同意が必要らしい。

つまり、自分の子供の体に触られるのがいやな親が、学校側が勝手に触ったら、抗議して訴えようとするのか、他人が保護者の許可なしに勝手に子供のプライベートな部分を触ってはいけない等の法律があるのかもしれないが、どっちにしろ、なんだか、ややこしい、とママは思った。

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2006年04月22日

TV ドキュメンタリー(1)

僕の春休みの間に、こちらのチャンネルで、場面緘黙児のドキュメンタリーが放映された。

僕と同じ5歳の女の子と、9歳の男の子の一年間の記録だ。

なんという良いタイミングだろうか。

僕の場面緘黙症の治療も、もうすぐ始まる。 24日(月曜日)には、ママと、スピーチセラピストと、学校のスペシャルニード担当の人との間でミーティングがある。 そこで、スピーチセラピストが治療のプログラムを説明してくれる事になっている。

ママは、眠い目を擦りながら、夜9時から始まった番組をみながら、必死にノートを取っていた。 そのミーティングの予習と、僕の事と重ね合わせながら、真剣に、観、聴き入っていた。 念のために、パパの弟に録画も頼んでおいた。

僕はというと、番組が始まる頃には疲れてきって沈没。 

僕がこの番組を見ていたら、どう感じただろうか?

そんなママの思いをよそに、僕は、ママの横でいびきをかきながら獏睡してた。



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2006年04月21日

講堂では

僕達が教室で先生と過ごしている間、ママや、ほかのお友達のママや、パパは講堂で校長先生のお話を聞いていた。ママは、僕が泣いて先生の手に負えなくてつれて来られるかも知れないと一瞬思ったが、すぐ忘れて校長先生の話に集中した。

次の週までに提出しなければならない書類の説明や、入学までに子供が出来るようになって欲しいことなどが、一時間ほど続いた。

聞いてるうちに、ママはあせってきた。と言うのも、子供達が入学までに出来るようになる様に、といわれたことが、僕が果たして、あと、2ヶ月弱で出来るようになるだろうかと。
    
    1)給食を食べるなら、フォークとナイフを使えるように
    2)一人でトイレに行ける
    3)ひとりでちゃんと着替えが出来る

などなど、ナーサリーと違って、何でも一人で出来るようにならなければならない。ここは学校だ。学ぶための場所だ。子守をするところでは、もうない。どうしよう。。

まず、1)僕は、いまだに手づかみで食べる。ママもフォークとナイフではめったに食べない。親がまともに出来ないようでは、子供に教えられるわけが無い。給食か?弁当か?それぞれのメリット、デメリットを考えながら、とりあえず様子を見ようという結論に。

2)に関しては、ウンチ以外は大丈夫。もっと、詳しく言えば、うんちのあとお尻を拭くことを除けば、ほぼ完璧だ。が、問題は、僕が先生に、「トイレに行きたい」といえるかどうかだ。これは始まってみないとわからないので、とりあえず保留。

3)は、PE(体育)の時間に、制服からPE用の服に着替えなければならないので、一人で出来ないと困る、というのだ。先生も30人も面倒みれないし、全部脱いですっぽんっぽんになってしまう子供もいるそうだ。ママが思うには、僕は一人で着替えが出来る。でも、甘えてやってもらっている。だから、いざ一人になったときには出来るだろうと、あまい予測をしていた。

ま、ママは、いろいろ考えて、何とかなる!と思い始めて少しは気が楽になったらしい。

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posted by なんでさん at 02:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校体験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月19日

教室の中

いよいよ、校長先生が前に出てきて、挨拶をし始めた。

「私の学校にようこそ!」
とか、なんとかそのような事を言って、先生の紹介をはじめた。

僕達の学年は2クラスしかない。 ピンククラスと、パープルクラス。

僕はパープルクラスである。

ピンククラスの子供達の名前が、一人一人呼ばれ、先生のところに行き、全員そろったところで、教室に向かった。みんな、堂々としていて、物怖じもせず、先生に連れられていった。泣いている子もいなかった。

それから、パープルクラスの番になった。

校長先生が、子供達の名前を呼び始めた。

僕は、どきどきして、ママにしがみついていた。

ママも、僕がどんな反応をするか、内心どきどきものであったが、僕が動揺しないように、平静をよそおっていた。

「オーウラノス クリストドーロー、、、、、、」

僕の名前らしいものが聞こえた。何かちょっと、変だけど、僕の名前だ。発音が難しいから、仕方が無い。

「ほら、オラ君の番だよ。」と言って、ママは僕をママの膝からおろしたが、僕がそう易々と前に行くはずが無い。

もう一度ママにしがみつくと、ママは僕を抱っこして、前に連れて行った。
それでも、ママの手を離そうとしなかったので、先生が、僕の手をママから離し、その手をつかんで、教室まで連れて行った。

僕は、泣かなかったが、今にも泣きそうな顔だった。
それでも、ママは、思ったよりも僕がすんなり離れて、ほっとしていた。

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posted by なんでさん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 学校体験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月18日

くもん?

くもん?クモン? 苦悶?
あーーー、公文!

ママは、やっと僕が言ったくもんの意味がわかったようだ。
僕が言ったくもんとは、あの公文。

僕は、ここがTVで見た公文の教室に良く似ていたから、てっきりママは僕に公文をやらせようとしていたと思ったのである。

こちらでも、公文は人気で、コマーシャルもやっている。

机と椅子がいっぱいあり、子供達が勉強している場面。
そして、普通の学校のクラスの場面。
先生が、黒板に算数の問題を書き、「この問題、できる人?」
というような質問を投げかけると、公文をやっている子供の頭には、手を上げると同時に、電球の球が現れる。 

公文をやっている子供は、BRIGHT である、といいたいのか。この子供達の未来は明るい、とでも、言いたいのか。

僕は、このCMを見るたびに、
「オラ君の公文どこ?」と、頭のうえを探していた事もあった。

しかし、ここは公文じゃないよ、となだめられながらママと一緒に椅子に座った。
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2006年04月03日

学校の中

中に入ると、廊下の壁には、子供達が作ったものと思われる、作品や絵が、かわいらしく飾ってあった。 講堂の入り口では、校長先生が、来た人みんなに挨拶していた。

ママは、ハロー!と挨拶したが、僕はママの後ろに隠れて何も言わなかった。 

受付を済ませ、あたりを見回すと、椅子がいっぱい並べてあり、机もあった。 大人の女の人もいっぱいいた。子供達もそのパパやママもいっぱいいた。 

受付のお姉さんに教えてもらって、担任の先生のところに行く。先生は早速、話しかけてきた。

先生 「Hello! What's your name?」

そんなこと言われても、僕が答えるはずがない。この人は今まで見たことないもん。

僕  「...............」
ママは、困って、「オラ二オスです。」と先手を打った。

先生は、用意していた名前のシールを僕の胸に貼ってくれたが、僕はすぐに引きちぎるようにはがしてしまった。 ママがあわてて付け直したが、僕はまたはがし、ママがまた付けて。
とうとう、背中に付けて、一件落着した。

僕はそんなものはつけたくなかった。そんなものを付けて、何をしろというのだろう。何が始まるんだろう。

そして、僕は突然、ママに、「オラ君、くもんいやだ!お家に帰ろう!」と、言い出したのである。
posted by なんでさん at 05:30| Comment(2) | TrackBack(0) | 学校体験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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